甘酒にも含まれる大事な栄養素「ビタミンB群」。疲れやすい方や、妊娠中の女性に必要不可欠な栄養素も！？ #23

仕事、家事、育児と毎日を忙しく過ごされている方で「なかなか疲れが取れない」「朝起きるのが辛い」とお悩みの方も多いのではないでしょうか？

疲労が蓄積すると仕事などで力が発揮できず、パフォーマンス力の低下に繋がりますよね。ビタミンB群をしっかり補給することで疲労感を和らげたり、疲れにくい身体になっていきます。

本日は甘酒にも含まれる大切な栄養素【ビタミンB群】の種類や主な働きについて解説します。

ビタミンB群とは？

ビタミンB群とは、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの８種類のビタミンのことを指します。

私達の体の細胞は食べた物の栄養素をエネルギーに変えて活動しています。このエネルギーの生産が効率よく行われなくなるとエネルギー代謝が低下し、疲労感となります

なので、疲労感をなくすにはエネルギー代謝を維持することが大切です。その重要な役割を果たすのがビタミンB群です。

「飲む点滴」と呼ばれる甘酒にはこのビタミンB群のうち、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸が含まれています。

では、それぞれのビタミンについて解説していきます。

ビタミンB1

水溶性のビタミンであり、ブドウ糖をエネルギーに変換する際に必要な栄養素です。なのでビタミンB1が不足するとエネルギーを産生できなくなり、食欲不振、疲労、だるさ、などの症状が現れます。また、脳はブドウ糖をエネルギー源としているのでビタミンB1が不足するとエネルギーが不足し、脳や神経に障害を起こすこともあり得ます。

ビタミンB1は玄米のぬかの部分に多く含まれているので、精米した白米より玄米の方がより効率よく摂取できます。

ビタミンB2

水溶性のビタミンであり、エネルギー産生に関わる酸化還元酵素の補酵素として働きます。ビタミンB1が糖質の代謝に関わるのに対してビタミンB2は特に脂質の代謝を助け、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生に役立ちます。

体全体の成長を促進する働きがあることから、「発育のビタミン」と呼ばれています。

さらにビタミンB2には、代謝の過程で発生した過酸化脂質を除去する働きもあります。過酸化脂質は動脈硬化や老化を進める有害物質であるため、ビタミンB2を日頃から摂取する事により、様々な生活習慣病の予防にもつながります。

ナイアシン

ナイアシンは他のビタミンB群と同じく酵素をサポートする補酵素として、糖質、タンパク質、脂質のエネルギー代謝をスムーズにしてくれます。

また、脳神経の働きを活性化したり、皮膚を健康に保ち、血液の循環をよくするなど、体内で起こる様々な酵素反応に関与しており、体の機能を正常に働かせるために重要な役割を果たしています。

ビタミンB6

ビタミンB6はタンパク質の元となるアミノ酸の代謝に重要な栄養素です。

積極的に摂取することで、丈夫で健康な皮膚、粘膜、髪、歯、爪などの生育につながります。

またビタミンB6は脂質の代謝や赤血球のヘモグロビンの合成、免疫機能の維持にも必要不可欠なビタミンです。ビタミンB6はセロトニン、ギャバ、ドーパミンなどの神経伝達物質の合成にも関与していて、神経の働きを正常に保つ為にもとても大切なビタミンです。

葉酸

葉酸は、タンパク質の合成や細胞の合成に補酵素として働き、体の発育を促します。葉酸が体内で機能を発揮するにはビタミンB12が必要なので、葉酸とビタミンB12はセットで造血に不可欠なビタミンなのです。ちなみにビタミンB12は魚介類や藻類、肉や卵に多く含まれているので、日々の食事をバランスよく摂る事で摂取できます。

また葉酸は胎児の正常な発育にも不可欠なため、妊娠初期には特に大切なビタミンです。ぜひ、妊娠中の方は日々の食事に甘酒も取り入れて頂ければと思います。